出版物紹介

社会人向け絵本

絵本を意識改革のツールとして使ってみませんか。

業務改革を進める過程で、既存の組織文化との衝突が生じることは珍しくなく、それに伴い意識改革の必要性が生じる場合があります。組織文化とは、企業内で自然に形成された価値観や行動様式の集積であり、長年にわたる歴史や経験、社員同士の関係性を通じて構築されるものです。そのため、組織文化は、組織がどのように機能し、どのような成果を生み出すかを大きく左右する重要な要素となっています。
業務改革を推進する際には、既存の仕事のやり方や社員間の関係性を見直し、新しいプロセスや考え方を導入する必要が生じます。しかしこの変化は従来の文化や習慣と衝突し、社員の中に抵抗感や不安を生むことがあります。そのため業務改革を真に成功させるためには、こうした抵抗の背景にある意識や価値観を理解し、組織全体での意識改革を進めることが欠かせません。

私たちは意識改革はそれ単体で取り組むものではなく、業務改革と一体で進めるものだと捉えています。業務改革を進める中で、具体的な成果を上げることで組織にポジティブな変化をもたらし、その結果前向きな雰囲気を作り出すことが重要です。社員が業務改革の成功を実感し、新しいやり方の価値を理解することで、自然と意識の変化が促されていきます。
しかし意識や価値観は非常に個人差が大きく、理屈で説明するだけでは社員の気持ちや行動にまで影響を及ぼすのは難しい場合があります。たとえ理屈では「どうするべきか」が理解できたとしても、感情が邪魔をして行動が変わらないという壁にぶつかることも少なくありません。

こうした課題に対して、私たちは絵本を意識改革のツールとして活用することを提案します。絵本はシンプルな言葉と視覚的なストーリーを通じて、複雑な価値観や考え方をわかりやすく伝える力を持っています。読む人それぞれが自分の経験や感情と重ね合わせて共感しやすく、組織内で自然と共通の価値観を育むきっかけを提供します。
絵本を通じて、組織全体で「新しいやり方がもたらす価値」を共有することは、社内の雰囲気を前向きに変える一助となります。理屈だけでは難しかった意識改革が、絵本によって感情に響き、行動の変化へとつながる可能性があります。共通の価値観を醸成し、組織文化をより良い方向へ進化させるために、絵本を意識改革の一つのツールとして活用することをご提案します。
絵本には以下の様なメリットがあります。

  • ページ数が少ないため、視覚的にすぐに読める。
    絵本は短く簡潔な内容と視覚的な要素で構成されているため、忙しい社会人でも短時間で手軽に読めます。社内図書館や社員食堂などに設置することで、多くの社員に広く共有することが可能です。
  • リラックスして楽しめるため、学びを得やすい。
    絵本は堅苦しいビジネス書とは異なり、リラックスして楽しめる形式です。そのため、自然にメッセージを受け入れやすく、新しい気づきが得られます。
  • 社員同士で絵本を共有することで、共通の認識を持ちやすくなる。
    同じ絵本を読むことで、社員間に共通の話題や価値観が生まれます。これが組織文化の醸成を促し、意識改革をボトムアップで促進します。

絵本を導入したからと言ってすぐ会社の雰囲気が変わる訳ではないかもしれませんが、会社の多くの人がそれを手に取り、話題にすることによって、社内の内側から自然に共通認識が生まれるでしょう。

三角をひっくり返したら

発行者:株式会社 三恵社
文:竹下 克己
絵:山里 璃沙

1on1ミーティングを導入する企業が増える中で、その成果を出していくには、世代間の「働くこと」に対する認識のギャップを踏まえて、上司側の意識改革が重要な鍵となっています。この絵本ではマネジメントスタイルを「管理型」から「支援型」へとシフトすることで、信頼関係を基盤とした新しいリーダーシップのあり方を提案しています。職場のコミュニケーションを深め、社員のエンゲージメントを高めたい企業や、マネジメントに課題を抱えるリーダーにぜひご一読いただきたい一冊です。